支部長 河井通修
東京税理士会王子支部の会員の皆様には、日頃より会務運営にご参加ご協力賜り誠にありがとうございます。
この度6月23日開催の第65回定期総会において、会員の皆様にご承認いただき、狩野智雄前支部長の後を受け、支部長に選任されました河井通修でございます。
私はこれまで、税務支援対策部、総務部等に所属し、副支部長では税務支援対策部と総務・租税教育推進部を担当させていただきました。またその間、本会では総務部の委員として多くのことを学ばせていただきました。しかしながら、私は支部運営の長としては、人生経験に乏しく人間として極めて未熟であります。このような私が会務全体を掌握し円滑に会務運営を行っていくためには、執行部をはじめ会員の皆様のお力添えが不可欠でございます。
幸い私の周りの新執行部の役員は、支部会務に精通している優秀な方々が揃っておられます。今後は可能な限り多くの会員の先生方に支部会務に参加していただけるよう努力していきたいと思っておりますので、会員皆様には、どうか前執行部同様にご支援とご協力を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
ご承知の様に現在私達は、昨年から新型コロナウィルスによる世界的なパンデミックに陥り、今年の9月頃から減少傾向にはなっているものの、私達の顧問先である中小企業は依然として大変深刻な状況が続いております。今後もこの厳しい状況がしばらくは続くと思われますが、この状況下において税理士としていったい何ができるのか、税理士に求められている役割を再認識し社会全体に貢献できるよう、税理士会王子支部として多面的な活動に取り組んでゆく所存でございます。
さて、今期の会務につきましては、先の総会でご承認を頂きました以下の事業計画に基づき、新型コロナウィルス感染防止対策を徹底したうえで運営をしていく予定であります。
1. 支部会員間との意思疎通を充分に図るため、定期総会をはじめ年2回の常会、各部会、各種研修会、同好会等の行事参加を呼びかけ、支部の活性化に努力致します。
2. 36時間以上の研修受講義務達成のため、日税連、本会、第6ブロック等と連携を図り、業務研修会を実施致します。また、中小企業に対する支援については、中小企業の存続・発展及び事業継続のため諸施策を本会と連携し検討・実施していきます。
3. 納税者の税務支援を実施するため、引き続き支部独自事業である「王子納税者支援センター」を開設し支部独自事業の充実を図って参ります。また、王子税務署を初め北都税事務所、北区役所及び税務関係団体との連携を強化し、税務執行の円滑化を図り引き続き電子申告・電子納税の定着に努力致します。さらに、租税制度の発展に資するため北区内の小中学校等における租税教室に講師を派遣する等、租税教育等に関する施策のさらなる充実を図って参ります。
4. 「支部広報誌王子」を通じて支部活動の周知と有益な情報を提供し、支部ホームページ等を通じ社会における税理士制度への理解を深めるためその充実を図ります。
5. 時代に対応した効率的かつ合理的な会務運営を図るため、会務のICT化を推進し、支部規則・細則・諸規程等についても所要の検討を行います。また、税理士会の活動を担う人材の育成、会務参加促進並びに財務の健全化について一層の努力を致します。
以上の事業計画に基づきまして会員の皆様との意思の疎通を図り、一つ一つ着実に実現していきたいと存じます。また、支部会務を持続可能なものにするためには、常に新しい人材が必要となります。コロナ禍ではございますが、若い世代の会員や女性会員が少しでも支部会務に参加いただける環境づくりに全力を尽くしていく所存でございますので、どうか会員の皆様の暖かいご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
最後になりましたが、支部会員の先生方の益々のご事業のご発展とご健勝を祈念し、また、新型コロナウィルス感染症が一日でも早く終息されることを願いまして、支部長就任の挨拶とさせていただきます。